小児看護実習の実際
小児看護実習は、まず地域の保育園で3日間健常な子供の成長を学ぶ実習が行われ、次に私の大学の県内で最も大きいこども病院で2週間の実習が行われました。保育園実習では保育士さんについて一日園児たちと一緒に遊んだりご飯を食べさせたりします。
保育園には大体生後6ヶ月の赤ちゃんから就学前の5歳くらいの子達まで年齢が幅広いので、教科書上で学んだ子供の成長過程を実際に園児たちを通して見ることができます。
こども病院での実習は、成人看護実習と同様、一人の患児を受け持って看護計画を進めていきます。こども病院は比較的重症の子供たちが入院している所で、特に小児に特有の疾病や先天性の奇形児などが多いので、成人の看護とは全く違った小児科独自の看護を学ぶことができます。私が配属された病棟は脳神経外科で、そこは特に聞いたことのないような疾病のお子さんばかりでした。
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私の担当した患児は水頭症という疾病の1歳に満たない乳児で、生まれつき脳の中に水が溜まり、見た目も明らかに健常な子供とは異なって頭が異常に大きいのです。この子は当然普通の子と同じ成長をしていくことはできません。
始めはこの子にどう接してよいかわからず、抱っこするのも怖いし、あやしても反応してるのかどうかわからなくてすごく戸惑いましたが、看護師さんがいつも明るい笑顔で手際よくお世話をしている姿と、病気があるとか全く関係なく我が子を本当に愛しているご両親の姿を見ていると、怖いとか可哀想とか思っている自分が恥ずかしく、もっとこの子と普通に接してみようと思い直しました。すると、抱っこしたりあやしたりすると健康な赤ちゃんと何も変わりなく、笑ったり私を見つめたりするんです。本当に可愛いなと思える瞬間でした。
小児科は本来元気いっぱい食べて遊んで親に甘えたい子供たちが、辛い治療に耐えなければならなかったり、幼くして命を落としていくことも少なくありません。そのような辛い場面を日常茶飯事に見ながら仕事をしなければならない小児科病棟の看護師は、中途半端な思いでは絶対にできません。この実習で小児科の看護師さんたちは、患児たちを自分の子供のように思い、患児とその親と一緒に病気と闘う熱い思いで看護にあたってるんだということを感じました。
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