看護師を目指す看護学生さんへ

看護師を具体的に目指し始めた看護学生のみなさん。皆さんが通っている看護師養成学校では、看護師になるために必須である基礎知識を学ぶことが基本だと思いますが、多くの看護学生さんたちは、机に向かってカリカリ勉強することよりも、看護技術の実践や病院実習の方がより興味深く、積極的に取り組む努力がしやすいのではないでしょうか。私も学生の時そうでした。

看護学生さんは当然みんな看護師に強い憧れを抱いて、看護師に一日も早くなりたい一心で必死に学んでいるのですから、自分の体で実際に体験できる実践の授業の方が、講義などに比べより楽しく興味を持って勉強することができ、看護を学んでいるという実感も大きいと思います。

看護師になるために努力している学生さんたちにとって、もちろん看護技術を学んだり、実際に病院の患者さんを相手に看護計画を進めていくことは、とても重要な学習の一環です。しかし看護師を経験した私の立場から思い返してみると、このような実践に関わる部分は、学校で何週間か学んだところで完璧に習得できるようなものではなく、実際に看護師として数ヶ月、あるいは数年にわたって経験を積んで、ようやく習得できるものです。

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看護師としての実践、技術といったものは、逆に言えば、看護師になってから現場で徐々に訓練していけばいいのです。幸い、看護師の世界は、他の職種に比べてどこの施設も新人教育が徹底されているので、新人のうちから完璧を求められることもないし、新人看護師のうちに大いに勉強すればいいわけです。では、学生のうちに学ぶべきことってどんなことでしょう?

それは他でもない、私が学生時代苦手としていた看護、医学の知識の面だと、今の私はそう考えています。解剖学、病理学、薬理学、医療法律、地域社会の保健学など、覚えることがいっぱいで、私もあの時は、まるで高校時代の試験勉強一夜漬けみたいな感じで暗記していました。でもこのような知識が実はとても重要なんだと、私は看護師になってから気づきました。

看護師が患者さんを看護するにあたって、まずは患者さんの病態を理解しなければ話になりません。その病態を理解するには体のすべての正常な循環、解剖が頭の中になければいけません。その上で初めて、その患者さんの全てを把握し看護計画を進めていくことができるのです。
しかし、現実看護師は、学生の時のように一人の患者さんにじっくり時間をかけて看護ができるわけではありません。ですから、せめて基礎知識においては学生の内に勉強し、しっかり身に着けておくことがベストです。看護師への道はとても大変であるのは、看護学生であるみなさんが一番実感していることだと思います。

そして看護師になってからが、いろんな意味で本当に厳しい現実なのかもしれません。でもだからこそ、その中で手に入れた経験、苦労、感動は、何にも変えられない自分の宝になり、なによりもやりがいのある仕事に出会うことができるのではないでしょうか。

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